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2006年2月14日 (火)

救急とは・・・

救急で働いてると人間の忍耐力や精神力の強さ弱さ、常識の有り無しなどがよくわかる。
「救急車はいりま~す」
運ばれてきた患者を見て思わずため息をつく・・・
「どうしました?」
「熱が、38.8度
出て・・・」
「で?他には?」
「だから熱があるんです。点滴してください」

はぁ・・・なぜに熱だけで救急車を使うのか、はっきり言って意味がわからん。っていうかそのくらいの熱で救急センターにくる常識のなさにびっくりする。そんでもって、こういうダメダメ患者ちゃんに限ってしっかり点滴の要求だけはする・・・。なぜか点滴をすれば風邪や熱が良くなると思いこんでいる患者さんが多いのだが、ぶっちゃけ点滴の意味なんて何にもありませんがな。ポカリスエットを飲んでいるのと一緒なのに・・・。まぁそれでもそのポカリスエットを点滴してやると、「楽になりました~」なんぞと言う。あほだ・・・。単に気持ちの問題であることがバレバレじゃぁ。こんな患者が来た後は、すっかり仕事のやる気が失せる。

でも、ここは救急センター。やる気が失せてる場合じゃないのであ~る。
廊下で順番待ちをしている患者さん・・・顔色が悪い。呼吸も頻回。嫌な予感がする。
とりあえず血圧・・・ん??測れない・・・脈・・・ぎゃぁ!!やばいよこれ~
なぜ救急車で来んのじゃ!あなたこそ救急車で運ばれてくるべきよー!!
処置室へ大急ぎで移し、モニターをつける。
「心拍210、VT波形です」
「心電図~」「ラインとって!!」「ガスの用意」「循環器呼んで~」
一気に戦場になる。
「(心臓)止まるよ。DC、カート用意」・・・

と、長くなるのでここまでにするけど、本来救急センターではこういう命を落しそうな人を優先的に処置したいと思う。でも救急車受け入れの電話が重なれば、後に来たほうは断らなければならない。もし、熱くらいの人が先で、心発作の人が後になってしまったら・・・そう、命を落すかもしれない心発作の患者さんは助けられないのだ。
救急車、救急センターの使い方をもっと考えて欲しいなぁ~。余程の重症でなければ日中の病院の外来に行くのが常識でしょうが。まぁどんな症状でもつらいのは解かりますけどねー。

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コメント

うちの旦那の叔父がたぶん、なっちの病院に担ぎ込まれた様子…
もともとひどい糖尿で、過去に心臓のバイパス手術も受けてる
んだけど、北海道に二泊の旅行に行ったら低血糖が酷くなって
救急車だった。。。
もっと軽い時は自分で運転するorタクシーで行くんだけど
そのまま入院してしまったよ。

私は妊婦だけど、よく「産気づいて一人だったら救急車呼ぶから~」
ていうのを聞く。
母親学級で助産婦が苦言を呈していた
「救急車というのは重篤患者さんの為のもの」
と。産気づくのは予測可能な事態で、事前にいろんな手配があれば
タクシーだって、親戚だって使えるはずだ
赤ちゃんが出ちゃってしまった。とかなら別だろうけど
単に産気づいただけで、他の危険な患者さんが救急車を使えなかったら
って思うと、とてもそんなこと考えられません。

前に夜間病棟のお医者さんも言っていた
「朝から熱があって~」という大人がよく来る
それだったらわざわざ夜間診療に来ないで通常の外来に来ればいいのに、って。

幸いウチの近所に、土日祝日もやっていてなおかつ
夜8時まで営業しているなんでもクリニックがある。
近所じゃ金儲け主義と有名だが、保育園通いの
息子は大変助かっている。

超難産だったお産に立ち会った我が母は
「命を助けるお仕事をしている方は本当にすばらしい」
と涙ぐんでいた。

なっちもすばらしいのである。

投稿: かおり | 2006年2月14日 (火) 16時12分

ありゃ!叔父様がいらっしゃったのね。低血糖は恐いです。へたすりゃ寝ている間におだぶつになってしまうからねぇ。早く良くなるといいね。
ところで、かおりちゃん。なんか強くなったねぇ~。っていうか、考え方がすごく良くなったと思う。きっと自分なりの努力ができているんだろうね。なんか嬉しい。

投稿: なち | 2006年2月14日 (火) 22時45分

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